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母乳育児のメリットの一つとして「月経再開が遅い」と一般的に言われています。確かに母乳育児中はプロラクチンやオキシトシンというホルモンが分泌されているので排卵が起こりにくくなっています。しかし、現代は非常に栄養状態が良くなっているのでお産後の回復は昔と違ってきました。それから今はクリニックや病院でお産をするひとが増えました。クリニックや病院では子宮の収縮剤や体力の回復を早める漢方薬などを処方されることがあります。お産後の回復が早くなるので良いことです。

食事もお産後はエネルギー量や栄養のバランスも考えてありますね。昔は食糧事情が良くなかったのでお産後は特別にお餅やお赤飯などもち米を使ったご飯でエネルギー量を増やしていたのです。でも母乳育児を推進している分娩施設で出産をされたり、母乳育児支援をしている助産院に受診したことのある方はご存知でしょうが、今はハイカロリーの食事はできるだけ避けるように言われます。

それだけお産後の体の回復は昔に比べて早く良くなっているのです。

月経に関していえば早い方だとお産後2ヶ月で月経が再開する場合もあります。私の友人知人にも何人かお産後2ヶ月で月経再開した人はいます。ちなみに私は完全母乳哺育(厳密にいうと上の子は分娩後出血多量で3日間ほど新生児室にお世話になったのでその間はたぶんミルクです。母児同室になってからは母乳のみでした)ですが2回ともお産後3、4ヶ月で月経再開しましたよ。

医療従事者の中には、特にまじめな人や母乳信仰(?)といわれる人の中には「母乳を飲ませている間は生理は来ない」という人がいるみたいです。でも考えてみてください。私たち人間には”個性„というものがあるのです。「みんな違って、みんないい」ですよ。人間だもの、母乳育児中の月経再開の時期も❝人それぞれ❞でいいのです。



今回の大雨は歴史的な大雨だそうで、梅雨がないはずの北海道でも長雨しかも水害が出ています。

九州も豪雨で被害が出ています。被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。亡くなられた方にお悔やみ申し上げます。

このような天候の時は疲れてしまいます。特に子育てしている方はご自身も何となく体がだるい時に子供が外遊びできずにまたは蒸し暑くてグズルとイラッとしてしまいます。なぜ体がだるいかというと東洋医学でいうところの邪気のうち‟湿邪“というものが体の中に入ってくるのです。西洋医学的に考えるならば体の水分の流れが若干悪くなっている状況です。人間バランスが崩れると何となく体調や気分がすぐれなくなります。

こんな時は気分転換をしましょう。いつもは子供を連れてお買い物に行っていても、ご主人が休みならご主人に子供を任せて一人でお買い物に行ってちょっとウィンドウショッピングをしてみたり、ご実家が近い方はご実家に行ってみたりするのもいいですね。ご実家が遠かったり、ちょっと遠慮がある場合は公的機関を調べて利用するとよいと思います。「雨の中を出かけたくない!」と思う方はお家の中で子供さんと一緒にストッレチをするのはいかがでしょう。雨の日はお家の中で子供と遊ぶ…

雨の小康状態の時に外に出て子供と水たまりを歩くのも楽しいですよ、その後の着替えとかは気にしないでくださいね。せっかく子供がいるのだもの、たまには童心にかえりましょう!

「童心にかえる」って小さい子供を持ってる人の特権だと思います。

ちょっとくらいお片づけしなくても、お掃除しなくても、手抜き料理でもいいじゃないですか!?

雨の日だから楽しく過ごす!汚れじゃぁ、人間死にません(*^。^*)←潔癖壁の方に叱られそう(^^;)

毎日暑いですね。いつ梅雨が明けるのでしょうか?

今月も母乳についてお話会を開催します。経産婦さんで「上の子は母乳希望していたけど結局ミルクになっちゃった。今回は母乳で育てたいな」とか「新生児の時にもっと楽におっぱいで過ごすことができると良いのに」などと思っていらっしゃる方はぜひ参加していただきたいと思います。

もちろん初産婦さんは大歓迎です(*^_^*)

「目から鱗…」ですよ。知っていて絶対損な情報ではないと思います。

お話の内容 妊娠中に知っておくと新生児期の母乳育児生活が楽になるお話

日時 平成30年7月20日(金曜日)午後3時から午後4時半

場所 当院1階

参加費 2000円

申訳ありませんが10人で締め切らせていただきます。参加ご希望の方はお問い合せフォームまたは

患者様専用ダイヤルにてお申込みください

遠くにお住いの方には申訳ありません<m(__)m>

ちょっとしたことでマタニィティライフや子育てが楽になる場合があります。お産後に関しては開業してからの方がお話しやすくなりました。私が担当にならなければお話できませんし忙しいと業務をこなすだけで精一杯でした。育児に関しては退院指導などでは余分なお話をする時間はありませんしまだまだ疲れている時期なのでたぶんお話してもあまり残ってはいないようです。

 当院に来院してちょっとしたことをお話すると「楽です~」とおっしゃいますよ!

 

今までに患者さんから「麻田さんって面白い助産師さんね~」といわれたことがあります。本人はそんなつもりはないのですが…。助産師仲間にも「魔法使いの臭いがする」といわれます。昔から「開業助産師は魔法使い」といわれていましたが、私は勤務助産師のころからどうも魔法使いみたいだったようですが、魔術は使えません。あ、魔法使いといっても開業助産師の殆どは「白魔術」使いのようなので安心してくださいね。たぶん、こんなことを言うので患者さんから「面白い」と言われるのかもしれません。とにかく私の知っている開業助産師の殆どは「愛と平和」の使者ですよ(*^^)v(たまに首をかしげたくなる人もいますけどね)

 

 当院は春日井市にありますが、小牧市や名古屋市守山区にも近く犬山市や北名古屋市、尾張旭市、多治見市にお住いの方も高速道路を使わずに来院できます。

これからますます暑くなりますが、「お話会」という形で当院でいろいろなお話をする機会を作りたいと思っています。

このブログや、FB、ツイッターなどでお知らせいたしますので、ぜひ御参加ください。損はしないお得な情報が満載の楽しいお話会です。

母乳栄養についてPCを見ているととんでもない指導をしている助産師がいるのがわかった。

食事制限を今どき厳しくしている、添い寝・添い乳厳禁している、ベビーフードは手作り強要の助産師がいたのです!もっともその助産師のブログを読んだわけではありません。指導を受けた患者さんの疑問にほかの助産師が答えている記事でした。

食事に関しては当院も気を付けてほしいことは言いますが、菜食主義にはしません。そういえば以前に勤務していた病院で患者さんから「ここはお産後に食べてはいけないものとか厳しいですか?」と質問があった。病院自体も母乳栄養は推進していないし、IBCLCの小児科医は「母乳育児は何食べてもいいのよ~」って言っていたので、「特にないですよ」と答えると、「あー、良かった。上の子の時乳腺炎になったら助産師さんからすごい食事制限されて、あげくにお肉をちょっとでも食べた次の日に行くと『昨日お肉食べたでしょ?私にはわかるんだから!おっぱい見ればすぐにわかるの!」って怒られて…。けっきょく鶏のささ身と野菜だけしか食べれなかった」と話が出ました。

そんな食事では栄養が偏ってしまいます。❝過ぎたるは及ばざるがごとし❞です。赤ちゃんのためにも良いことではありません。

添い寝・添い乳については今でも禁止している分娩施設ってあるのかな?基本、授乳中のお母さんは浅くて短時間睡眠で疲れが取れるといいます。なので赤ちゃんの体に触れると目が覚めるようです。私も授乳中は夜間は添い乳でしたが子供を潰すことなく育てました!授乳のたびに起き上がって抱っこして授乳するのは大変だし、布団に1人で寝かせると泣き出す赤ちゃんなどは添い寝・添い乳だとよく寝てくれてお母さんもしばし眠れます。当院で添い乳を指導した患者さんは「家に帰って添い乳、添い寝してすごく楽でした」とおっしゃいます。ただし、添い乳、添い寝はお酒を飲んだ時はやめてくださいね、事故の元です。

ベビーフードは毎回手つくりは大変ですよ。確かに大人のおかずを味を付けないうちにすりつぶしたり工夫すればよいのですが、「毎回はねー」と思います。それにたまには息抜きも手抜きしたいです。そんな時には市販のベビーフードを使えばいいと思います。手作りだろうが市販品だろうが食べさせなければいけないのです。市販品を使って少しだけ息抜きして、ニコニコして食べさせてもらった方が赤ちゃんもうれしいですよね。

育児って楽しいけれど大変な部分も大いにあります。昔は鬱陶しいこともあったでしょうが親や親せき、近隣の人が何かと世話をやいてくれましたが、現代は一人で育児に孤軍奮闘しているお母さんもいるのです。ましてや、お母さんご自身がすごくまじめな性格だと「~すべき」とか禁止事項が多いと追い詰められてしまいます。

「楽しい育児」ができるように「楽して育児」の方法をアドバイスをしてあげたいと思います。

明日に迫りました!‟第1回母乳のお話会„

「なぜ、今頃?」とお思いになる方もいらっしゃると思います。

お産後乳房トラブルで当院へお越しになった殆どの方が「こんなに楽におっぱいを飲ませられなんて誰も教えてくれなった」とか「わぁ、こんなことに気を付けると痛い思いせずにおっぱいを飲ませられるんですね!」などとおっしゃいます。ほんとに基本的なことなんですが、入院中に教えてもらえていないのです。ここを妊娠中や入院中に押さえておけば退院後かなりの確率で母乳栄養は維持できると思うのですが…。痛みや疲れはストレスの元、授乳が嫌になれば「母乳で育てよう」という気持ちも揺らぎます。そんな時に周りから「よく泣く子ねえ…。おっぱいが足りなくてお腹すいてるんじゃない?ミルク足したら?」なぁんて言われると必要のないミルクを足してしまいます。そして母乳の分泌が悪くなったり、乳腺炎になったりしかねません。

あるブログを見ていると完全ミルクから完全母乳に移行した方のブログにであいました。たぶんその方の強い意志とすごい努力があったと思います。ブログを読んで感動しました!思い切ってその方にメールをしてみました。ご返信もいただきました。思った通り素敵な方でした。この方のメールに励まされ、個別指導とは別にお話会をする決心をしました。なぜ今まで決心がつかなかったかというと駐車場の問題です。でも、考えてみれば当院は幸いなことにバス停が近いのです。確かに乳房トラブルで受診するときは赤ちゃん連れですからお車で来院する方が良いでしょう。しかし、今回は対象が妊娠中の方なので「歩くことも良いかな」と思います。経産婦さんの場合は上のお子さんと電車やバスの中で周りの景色を楽しみながら過ごす時間を持つのもたまにはよいかもしれません。

 自慢ではありませんがほんとにお産後お役に立つ情報満載です。

周りで母乳育児を希望している方があればこのお話会を教えてあげてください。

経産婦さんで「上の子の時は母乳育児ができなかったけど今回は母乳で育てたい!」と思っている方も是非明日はご参加ください。

小牧市、犬山市に北名古屋市、名古屋市守山区、尾張旭市にお住いの方は結構近いですし、多治見市、清須市や名古屋市、日進市、にお住いの方は高速道路を使うと20から30分以内で来れますよ~(*^_^*)

時間は午後2時から3時半の予定です。

詳しくは5月31日にアップしたブログ「6月22日(金曜日)に母乳についてのお話会をします」

をご参照ください

※ 最寄りのバス停

名鉄バス バス停 岩野町から徒歩5分

         南町屋から徒歩7分

         上大手から徒歩10分

JRなどからの乗り換え JR春日井駅では小牧駅行、大草行  JR勝川駅では市民病院行

           名鉄小牧駅では春日井駅行、勝川駅行

 


ホームページの会社を変更して「お問い合せ」のコーナーがないのがちょっと気になっていました。「思い切って作るか!」と思い立ちネットで調べ、説明をプリントアウトしてそれを見ながら進めていましたがホームページに貼り付ける段になってどうしてもうまくいきません。2日間(正味1日なんですが…)トライした後「もうあきらめようかな」とも思いましたが娘の休みの日に作ってもらうことにしました。娘が「?オーラ」を出しかけた時に息子が代わってくれてサラサラッといとも簡単にやってくれました。さすが、専門職!そう、プログラマーなのです。娘に相談した時も「プロのオニィに頼めば?」といわれたのですが、会社からの帰宅は遅いし、なんだか最近バテてるし、休みの日は出かけてることが多いし…etc諸事情考えて「無理!」。昨日は体調不良で会社を休み家にいたのでラッキーでした。

私一人ではあきらめてしまっていたと思います。子供たちにほんとに感謝です。

勤務助産師をしているころから、「妊娠中からちょっとした母乳や母乳育児の知識があるともっと楽に母乳育児ができるのに…」と思っていました。開業してからその思いはますます強くなっています。そして最近 完全ミルクから完全母乳育児に移行下方のブログを読んでその方に思い切って

メールをしました。その方からも御丁寧な返信をいただき、やはり「少しでも母乳育児を希望している方のお役に立てば…」と、分娩施設で行っているマザークラスの母乳育児版を助産院で開催することにしました。

きっとお役に立つ情報ですので興味のある方は参加してください。

笑顔で母乳育児をスタートしませんか(*^^)v

【母乳育児教室】

お話の内容 母乳分泌について

      母乳育児中の体の休め方

      母乳を飲ませるときの姿勢と赤ちゃんのだっこの仕方

      おっぱいを飲むときと哺乳瓶の時の赤ちゃんのお口の開け方の違い

      食事や日常生活の注意点          など

期日  6月22日(金曜日)午後2時~午後3時半

参加費 2000円

※①初産、経産は問いません。経産婦さんで「今回は母乳育児で…」と思っていらっしゃる方は

  ぜひご参加ください

 ②お車でお越しの方はご一報いただけるとありがたいです。

  当院駐車場は軽乗用車若しくは1000㏄クラスの乗用車2台が縦列駐車できます。それ以上の

  お車の場合は私の借りている駐車場を開けます(1台)

 ③最寄りのバス停は、名鉄バス「岩野」「南町屋」です(バス停から徒歩5分くらい)

 


殆どの助産師が乳房マッサージをするときにはいろいろと保健指導も同時にしていると思っていました。なぜなら私や私の友人はそうしているからです。

しかし開業して患者さんとゆっくり話していると「?」が頭の中で広がる事例が意外にあるのです。

乳腺炎はいろいろな原因で発症します。なので、その原因が取り除かれなければ乳腺炎が治らないとか、治っても何度も乳腺炎を繰り返すことになります。

特に冷えのある方は冷えを改善しないと ちょっとしたストレスが加わったり食生活が乱れたりすると乳腺炎を発症します。ストレスというと精神的なものを思い浮かべるかもしれませんが、睡眠不足や疲れなども入ります。そして、去年も今年もなんだか機構が変ですね。急に暑くなったかと思うとまた肌寒くなったり、朝夕は肌寒いのにお昼間は真夏日になったり…。こういう気温の差に体がついていかないときも体はストレスを感じます。

食事や飲み物もそうです。乳汁分泌がやっと軌道に乗ってきたときにノンカフェインだからと麦茶やをバンバン飲んだり、生野菜のサラダをいっぱい食べていると体が冷えておっぱいの分泌が低下します。東洋医学に興味のないドクターとか助産師は「ノンカフェインだから」という理由で麦茶を進めている人もいますが、私的にはお勧めはしません。

また、ダイエットの時に使うお茶も水分を排泄する作用があるのでむくみがあるとき以外は飲まない方が良いのです。

それから「赤ちゃんが寝ている間に家事を済ませてしまおう」頑張っているママも時々いますが、お昼寝はした方が良いのです。眠らなくても良いので30分くらいはのんびりと横になりましょう。

こういうふうに言い出せばキリがないのですが、ゆっくりかかわってくれる助産師はトータル的に乳房管理をしてくれると思います。


当院では初診時に2時間くらい時間を撮っていただき資料をお渡ししていろいろとお話していきます。

冷えのある方は冷え取り、肩こりのある方は肩こり解消のツボ刺激、ストレッチもお話します。

それと乳腺炎や乳汁分泌不足の方は必ず赤ちゃんを連れてきていただきます。なぜなら授乳姿勢や赤ちゃんのおっぱいを飲むときの口の開け方、おっぱいを飲ませるときのタイミング、だっこの仕方などを診たいのです。多くの患者さんは「こんなこと教えてもらえなかった」といいます。

ちょっとしたコツを覚えるだけでも授乳が楽しくなり、おっぱいのトラブルが少なくなります。

”乳腺炎だからマッサージだけしておけばよい”、”乳汁分泌が少ないときは回数多く授乳すればそのうちおっぱいが出てくる”というわけではありません。助産師は乳腺炎は繰り返さないように、乳汁分泌不足の時は早く改善できるようにしなければせっかく「母乳育児で育てよう!」というママの母乳育児を嫌にしてしまいます。

最近、患者さんから聞いたことで「もう!またママ泣かせて!!」と思ったことをお話します。

1件目 断乳で来院した患者さんからの情報

「お産後2年近く完全母乳で育児してきた。もちろん、食事は乳児食でおっぱいは就眠儀式みたいな感じで寝つくときにおっぱいを欲しがる。第2子をそろそろ妊娠したいが生理が来ない。断乳して生理が来るようにしたい。ここに来る前にほかの助産院に電話で相談したら『おっぱいは2歳まではあげていい。断乳すると子供にストレスがかかり子供にトラウマを残すことになるし、子供のメンタル面に大きな影響を及ぼしかねない』といわれた。お産したクリニックは母乳外来があり、母乳に関して熱心なのかと思いそこで産んだが、違っていた。入院中はミルクを足されてあまり母乳育児については指導がなかったので退院後助産院に通った。私自身もできれば卒乳という形が良かったが、次の妊娠のことがあるので断乳に踏み切ろうと思った。断乳か卒乳かで揺らいでいるのも事実。」等当院に電話してくるまでの経緯を話しながら「断乳すると子供がぐれたりしますか?私のことを嫌いになりますか?子供に嫌われたらどうしよう…」と涙が出ていました。

この患者さんにも話したのですが有名な乳房治療手技の所では1歳になったら断乳します。産婦人科医によっては授乳中に次の妊娠がわかると流産予防で即刻断乳させます。

でも、あの有名な乳房治療手技を行う助産師の指導を受けたママの子供さんや医師の指示で断乳した患者さんの子供さんは今までに随分存在するのに問題にはなっていませんね。なぜならば、断乳したから、子供にトラウマが発生しメンタル面でおかしくなることなどないのです。断乳する時の子供さんへの対応やその後の育児態度が間違ってなければ大丈夫です。

2件目 完全母乳育児で一日当たりの赤ちゃんの体重増加が50g以上あった患者さんからの情報

だいたいどこの自治体で新生児訪問を実施しています。当院に乳腺炎で治療を受けている患者さんがこの新生児訪問の時に訪問した助産師から「体重が増えすぎています。回数を減らしてください」といわれたそうです。この患者さんは「そんなことしたら私のおっぱいが大変なことになっちゃう!と思ってそのまま授乳してます」といっていました。それでいいのです。完全母乳哺育の赤ちゃんは動き出すとスーッとスリムになります。

 ネット検索したらまあ出てくる!出てくる!同じような指導を受けていた話が…。中には「『一日1回ミルクにしましょう』といわれ、ミルクにしたら確かに体重増加が落ち着いた」という書き込みまでありました(@ ̄□ ̄@;)!!「母乳が良く出ているのにミルクを買わせる?不必要な余分な支出を若い人にさせても平気なんだ!」と思います。

だいたいこういう指導をする医療従事者は「赤ちゃんの一日当たりの体重増加は30gか30g強」という変な30g信仰があるのです。笑止!笑止!です。完母で育つ子と混合栄養や完全ミルクの子と一緒に考えているのです。お母さんの母乳と牛の母乳を加工したものの違いが判ってないのです。

いいですか?牛乳というのは牛の赤ちゃんのための牛の母乳なのです。いくら加工がしてあるとはいえ異種たんぱくなのです。だから消化が悪く腹持ちがいいのです。、

医療従事者でなければ、医療従事者なら何でも知っていると思っています。全ての医療従事者がそんなに多岐にわたって深く知識を持たなくてもいいとは思いますが、母子保健にかかわっている保健師、助産師、看護師、医師はもっと完全母乳育児や母乳について勉強してからママさん特に初産婦さんには接してほしいと思います。なぜなら、完全母乳育児をしているママに間違えた知識を与え、ここでも挙げているように不必要な出費をさせたり、ママを泣かせたりするのです。

今日5月5日は「こどもの日」ですが、「国際助産師の日」でもあるのです。

看護スタッフでなければ「産科に勤めていればみんな助産師さんなんでしょ」と思われるかもしれません。無理からぬことです。昔勤務していた産婦人科の病院で大学卒の看護師に「私、分娩介助がしたくて産科に就職したのに助産師の資格がないから分娩介助が出来ない」とまじめな顔で言われたことがあります。「大学で保助看法(保健師助産師看護師法、以下保助看法とします)を勉強したでしょう?」と聞くと「保助看法って何ですか?」との返事でした。看護師ですらこんな人がいるのです。

では、助産師と看護師の違いは何でしょう?

助産師は助産学を学び学生時代に10例の分娩介助の実習を終了しています。そして助産師国家資格を持っています。

看護師は助産学ではなく母性看護学を勉強しています(もちろん助産師は母性看護学も勉強しています)。

法律的には

保助看法第1章

第三条 この法律において「助産師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じょく若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子をいう。

第5条 この法律において「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業と者をいう。

第六条 この法律において「准看護師」とは都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、前条に規定することを行うことを業とする者をいう。

と業務内容について規定されています。

また、診察は医師にしかできません。唯一、正常分娩の内診は助産行為として助産師はできます。

厳しく言えば、正常分娩ならば医師、助産師のみ、正常分娩でなければ医師しか診察(内診も含む)や診断はできないのです。

乳房管理も助産師の仕事です。といっても学生時代に詳しく勉強できるわけだはないのです。今の助産師教育は助産学が主ですから、おっぱいに関しては卒業後に深く勉強していくことになります。

これはあくまでも私の考えですが、お産については卒業後は深く追及できますが、おっぱいについては卒業後に勉強が始まりその後しばらくして追及が始まります。

昔、研修会で産婦人科医が助産師を目の前にして「本当の助産師って俺たちのことを言うんでよ!」と同席している医師仲間に言っているのを聞きあいた口がふさがらなかったことがあります。

最後の常勤の病院では当時の副院長が「あのさぁ、助産師さんもたいへんだと思うよ。でもね、僕達みたいないい歳したオッサンが産婦さんの腰さすったりしてごらんよ、本人も旦那さんも嫌だと思うよ。同じ女性が付き添って優しく接していくから安心するんだよ、だから頑張って!」といっていました。まさにそのとおりだと思います。

今日は法律的な観点中心に助産師の業務をお話してみました。

妊娠中は完全母乳育児を希望してい手も、お産後に混合栄養や完全にミルクでの育児になってしまうケースが多々あります。「できれば母乳育児したい」くらいのお気持ちの方はミルクを飲ませることになってもあまり気にならないでしょうが、「絶対に母乳育児がしたい」と希望していた方はミルクを飲ませなければならなくなった時には大袈裟に言えば挫折感を味わうことになります。

妊娠中に「絶対に母乳育児で…」という確固たる思いがあれば母乳育児は70~80%成功したといわれています。

では、なぜ「絶対に母乳育児でしたい」と思っていた方がミルクを足すことになるのでしょう。このことは今までにもお話してきました。一番の弊害は産科に携わる医療従事者だと思います。なぜなら今は殆どの分娩施設でバースプランを記入してもらいます。そこに栄養方法の希望欄があります。

殆どの分娩施設で3択か4択です。

「絶対に母乳で育てる・できれば母乳で育てる・混合栄養でもよい・ミルクで育てる」のどれかに〇をする形式が多いのではないかと思います。問題はこの項目に医療者があまり関心がないことです。「どこの産科でも聞いているし、うちも母乳育児や母乳外来をうたっているから一応聞いてておくか…」くらいの気持ちなのかなあと思うことがあります。なぜなら、当院に来る患者さんやバイト先の褥婦さんの多くがあまりにも母乳育児の知識がないのです。お産後3日間は初乳が少量分泌されているだけで赤ちゃんもそれに適応した体で生まれてくること、赤ちゃんは夜型で生まれてくること、母乳関係のホルモンは夜にたくさん分泌されること、赤ちゃんの胃の大きさ、授乳姿勢、赤ちゃんの開口角(赤ちゃんが乳頭を上手に捕捉できるお口の開き方)、授乳の時の赤ちゃんのだっこの仕方等々。

勤務助産師をしているときに夜間巡視をしているとよく言われたのが「夜になるとうちの子はよく泣きます。昼間は寝ているのに…」分娩後1日目、2日目に「私のおっぱいが出ていないから赤ちゃんがお腹を空かせて泣きます」(←これは付き添っている実母さんにもいわれることが多いです)

初産婦さんは殆どの方がお産がすんだらすぐに溢れるほどおっぱいが出てくるものだと思っているのです。

退院後はマッサージしながらとか赤ちゃんの授乳時に説明しながら介助していると「誰も今まで教えてくれなかった」とおっしゃいます。

では、なぜ母乳外来などをうたっていて妊婦さんや褥婦さんにいろいろな母乳関係の知識をお話しないのでしょう。全く私見ですが

1.医師や助産師・看護師が母乳育児に関心がない

2.そもそも助産師・看護師に知識がない

3.助産師・看護師が「こんなことくらいみんな知っているだろう」と間違った認識がある

のいずれかだと思います。

普通の方は、「母乳外来」があればそこの分娩施設は母乳育児に関心があり、看護職もそれなりの知識はあるだろうと思っていますが、案外そうでもないところもあります。

3番目に関しては「まさか!」って思うでしょうが、母乳育児に関心がある分娩施設でもマザークラスや保健指導の時間に母乳についての時間が無かったり極端に少ないのです。

今はミルクという便利なものがあります。しかし、反面ミルクは出生当日から飲ませるし、確かにミルクを飲んだ後は赤ちゃんはおとなしくなります。なので、新米ママさんやミルクで育児したおばあちゃんは出生当日や1日目で「おっぱいが出ていないので、赤ちゃんがお腹を空かせて泣いている!」と思うのです。

それから、「お産で疲れた体で赤ちゃんのお世話をするのつらいよね。夜も授乳しなければいけないので睡眠不足になってしまう…」と思いますね。現に母乳育児をうたいながら「夜はしっかり寝なければお産の疲れはとれないから、患者さんが希望すれば赤ちゃんを預かって」というドクターもいます。しかし授乳中の母体は浅くて短い睡眠で疲れが取れるようになっているのです。しかし、お昼間に眠っておく必要があります。つまり入院中は赤ちゃんの生活リズムに合わせてママも生活すればいいのです。(そのためには面会時間の制限が必要)

なぜ、赤ちゃんが夜型で生まれてくのか?母乳分泌関係のホルモンが夜によく分泌されるからです。なので、夜の母児分離は母乳育児を希望しているママに「母乳育児はあきらめたら?」といっているのと同じです。すごく疲れているときには2~3時間預かってあげればよいと思います。

母乳育児を希望している妊婦さんは正しい母乳育児特に母乳の分泌や体の休め方などを妊娠中に知らされていればお産後は乗り切れると思います。

ミルクでの育児が悪いとは思いませんが、母乳育児を希望しているママが希望どおり母乳育児ができるように援助して初めて母乳育児支援といえるのではないでしょうか。

十分な知識がないまま、そして十分な援助がないまま「母乳育児を希望しているから」ということで新米ママさんと赤ちゃんに任せてしまうので、母乳育児をあきらめてしまうママが出てくると思います。


✩当院では妊娠中から母乳分泌や母乳育児中の食生活のポイントなど【母乳育児を確立するお話】をお話しています。

基本は個別でのお話ですが、お友達とのグループでのお話も受け付けています。母乳育児希望の方はお電話で予約をお入れください。