なぜ抱っこしてあげないの?
勤務助産師をしているときに時々経験したことですが、赤ちゃんが泣きわめいてるにも関わらず赤ちゃんのおばあちゃんらしき女性とママが困った顔して泣いている赤ちゃんを見ているのです。「どーしたんですか?赤ちゃん泣いてますねぇ」とこえをかけると「泣き止まないんですよ~」。「抱っこしてみましたか?抱っこしても泣いてますか?」とお尋ねすると「いいえ、抱っこしていいんですか?」と大体のおばあちゃんは答えます。すごい(?)方になると「泣いたからといってすぐ抱っこしていたら抱き癖がつきますよ。寝かせたままでなんとか泣き止まないですか?」という。寝かせたまま泣き止ませる方法は一つあります。赤ちゃんが泣き疲れて、疲れ果てて寝てしまうまで待てばいいのです。
でもそんなことを繰り返せば赤ちゃんは「自分の周りには自分を理解してくれる大人はいない」と学習してしまいます。
考えてみてください。赤ちゃんは胎児期にママの子宮にいましたね。つまり生まれ出るまで一日中抱っこされて生活していたのです。しかも、まあるい格好で…。
赤ちゃんにとって背中をまっすぐにして寝かされるのはストレスだと思います。
抱っこされると少し背中が丸くなって抱っこしてくれた人の体温や心臓の音を感じて安心します。
「赤ちゃんは抱っこされるために生まれてきたといっても過言ではない」と思います。
それに抱っこした大人も赤ちゃんに癒されます。
「抱き癖がつく」と思っている方に私が言いたいことは
「恋人が出来てまで親に抱っこをせがむ子供なんていません。ある程度の年齢になると親が抱っこしたくても抱っこさせてくれません。抱っこできるうちにいっぱい抱っこしてあげましょう」
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