帝王切開と母乳
当院に来院した患者さんから時々「私は帝王切開だから母乳は無理と病院で言われました」と聞きます。確かに私がアルバイトをしていたクリニックの助産師中にはそう言う人もいましたよ、たしか・・・。
でも本当にそうなのでしょうか?私は違うと思います。現に当院の患者さんには帝王切開で赤ちゃんを産んで母乳だけで育てた方がいます。以前に勤務していたクリニックも帝王切開しても母乳育児ができていました。
帝王切開の場合は、手術当日の朝から絶飲食になりますが点滴が行われます。口からは食事摂取はできませんが、水分は体に補われているのです。予定帝王切開ならば前日までしっかりと食事はとれています。それから授乳の時に創に「赤ちゃんの体が当たって痛いのでは?」とか「実際に痛かった!」と思われる方もあるかもしれませんが、腋抱き(フットボール抱き)を上手に看護サイドで援助すればあまり創に触れずに痛くはありません。坐位(座った姿勢)をとれば創は痛いです。でも経腟分娩でも傷ができたり会陰切開をして縫った場合は痛いです。
ちなみに私はお産後 縫合のところが痛くて座れませんでした。看護婦さんが円座などいろいろもってきてはくれましたがすべてダメ。横になっても創部が痛い、うつぶせで寝ると痛みはないのですが、おっぱいが張ってくるとうつぶせでは胸が痛い(T_T)唯一立ってる時だけが痛くないので食事は立ったままいただいていました。なので、授乳の時は脂汗!(ノД`)・゜・。
ここまでひどい痛みではないにしても、経腟分娩でも痛い場合があるのです!
食事にしても、予定帝王切開の場合は手術翌日の朝にはお茶、昼からは粥食が始まります。
「栄養が足りない」と思う必要はありません。胃や腸などの消化管の手術ではないので速いペースで普通のご飯になります。
母乳育児を希望している方が、もしも 万が一帝王切開になって助産師や看護師から「帝王切開だから母乳育児はあきらめたほうがよい」と言われたら、「この人、母乳のことをなあ~んにも知らないのね、ちゃんと母乳育児はできるのよ」と思ってくださいね。
不安だったら退院後に母乳育児支援をしている助産院に相談すると良いですよ、妊娠中に助産院に行っていろいろ教えてもらうともっといいですよね(*^_^*)
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